健康診断って大切(ショーファーサービスのコラム 2021.1.26)
しばらくコラムの更新が空いてしまいました。
おそくなりましたが、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年も少しずつコラムをアップしていきたいと思います。
- 1月4日のタクシーの事故
- さて、年明け早々の1月4日に痛ましい交通事故が起きたのは、記憶に新しいと思います。
1月4日の19:00頃、都内の道路上でタクシーが歩行者6名をはね、歩行者1名が死亡、歩行者5名が重軽傷、タクシー運転手も病院へ搬送されるという事故です。
報道によると、タクシーの運転手が運転中に何らかの原因(脳卒中の可能性)で意識を失った可能性があると伝えられています。 - 健康状態に起因する事故事案件数は増加している
- ところで、ハイヤー・タクシー、バス、トラックなどの事業用自動車を持つ自動車運送事業者等は、規則に定める事故があった場合、30日以内に自動車事故報告書を、使用の本拠を管轄する運輸監理部長又は運輸支局長を経由して、国土交通大臣に提出しなければならないと定められています。
国土交通省自動車局では、毎年、自動車事故報告規則に基づく報告を集計し、『自動車運送事業用自動車事故統計年報(自動車交通の輸送の安全にかかわる情報)』を公開しています。
直近の平成30(2018)年の情報を見ると、重大事故発生総件数は5,449件、このうち、乗務員に起因するものは1,937件でした。
さらに、乗務員に起因するもののうち、健康状態に起因するもの(疾患等の理由)は、363件(18.74%)でした。この件数は、
平成27年:244件(1,517件中:13.31%)
平成28年:304件(1,432件中:16.53%)
平成29年:298件(1,552件中:15.44%)
平成30年:363件(1937件中:18.74%)
と、増加傾向にあります。
ちなみに、健康状態に起因する事案の病名別運転者数も出ており、平成30年の統計では、
第1位は心臓疾患(54件、うち29件が死亡事案)
第2位は脳疾患(45件、うち6件が死亡事案)
第3位は呼吸器系疾患(33件、うち1件が死亡事案)
という結果が出ており、1位、2位はやはり死亡事案になりやすい傾向にあると思います。 - 健康診断の重要性
- どのような仕事にしろ、健康な状態で業務に従事することは、何よりも大切なことです。そこで、ご自身の健康状態を知る手がかりとして重要なのが『定期健康診断』ではないでしょうか。
ちなみに労働安全衛生法や関連法規に基づく定期健康診断は、使用者・労働者双方に実施と受診が義務となっています。
時々、「面倒くさい」とか「自分の体のことは、自分が一番知っている」とおっしゃる方がいらっしゃるようですが、義務なので、必ず受診してください。
それでも、先日のタクシー事故のような脳疾患系のものは、定期健康診断
においても予見しにくいそうですので、ある程度のご年齢の方は、2・3年に一度、追加で脳MRIなどの脳健診を受診するということもよいかと思います。
私たちショーファーサービスが担っていることは、お客様よりお預かりした自動車を運転して、ご乗客を目的地まで「安全に、快適に」お送りする役員車のドライバーサービスです。
お客様の大切なお命と財産をきちんと「まもる」ためにも、各々が健康に注意し、良い状態を維持していくのが重要と思います。
良い状態を確認するためにも、毎年度、早いうちに受診をしましょう。