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ETC2022年問題ってなに?(ショーファーサービスのコラム2022.2.1)|コラム(詳細) COLUMN

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ETC2022年問題ってなに?(ショーファーサービスのコラム2022.2.1)

ETC2022年問題ってなに?(ショーファーサービスのコラム2022.2.1)

最近、首都高速を走行しているとETC専用料金所の案内を目にします。
今回は、そんなETCに関してコラムをあげたいと思います。

ETCとは

今更のことですが、ETC(Electronic Toll Collection System)についてですが、電子決済の一種で無線通信を利用して通行する車両の料金収受を行う高度道路交通システムのひとつです。
このシステムの導入によって、料金収受に関する人件費の削減や渋滞の減少に効果を発揮しています。日本では2001年から一般利用が始まっています。

ETC2022年問題、2030年問題とは

「ETC2022年問題」、「ETC2030年問題」という言葉を聞いたことがある方は、どのくらいいるでしょうか。
ほとんどの方は「そんな問題があるの?」ではないでしょうか。

「ETC2022年問題」とは、電波法の一部改正により、「一部のETC車載器が2022年12月1日以降は使用できなくなる」ことを指します。
現在の電波法規格は2007年12月に全面適用されました。それ以前の旧規格で認証を受けた無線設備については、2022年11月末日までの猶予期間が設けられ、新旧の規格の無線設備が使用できました。
その猶予期間が今年中に終わるため、無線設備の1種でもある旧規格のETC車載器も今年11月末日で使用できなくなることから「ETC2022年問題」として挙げられています。
ただし、15年間の猶予期間が設けられていたため、ほとんどの車載器は現在の規格で製造されているため、影響はごく一部と考えられています。

一方で「ETC2030年問題」というのは、2017年10月に国土交通省や高速道路会社等から発表されたセキュリティ規格の改定に伴う問題です。「遅くても2030年までにETCシステムのセキュリティ規格の変更が予定されており、それに伴い、旧セキュリティ規格対応の車載器が使用できなくなる」ことを指します
ETCのセキュリティ規格とは、プライバシー保護の観点や改ざん・不正利用防止のために国土交通省が定めた規格のことを指します。
ここで注意点として、『遅くても2030年までに』使用できなくなる点です。重大なセキュリティ問題が発生した場合は、もっと前倒しに規格変更が行われ可能性があります。
現時点で、こちらの方が多くのETC車載器に影響するとみられています。

ETCカードの有効期限にも注意しましょう。

「ETC2030年問題」に関して、現在装備されているETC車載器が新規格に対応しているかどうかは車載器管理番号と車載器の識別マークから確認することができます。
車載器管理番号はETC車載器セットアップ申込書・証明書にも記載されています。19桁の管理番号が
「1」から始まっていれば新セキュリティ対応車載器
「0」から始まっている場合は旧セキュリティ対応車載器
で判別可能です。
また車載器自体でも
・カード挿入口付近に「●●●」マークが印字されている
・ETC2.0車載器で「■」マークの印字がない
場合は、新セキュリティ対応車載器
・カード挿入口付近に「■」マークが印字されている
場合は、旧セキュリティ対応車載器
とわかるようになっています。
詳しくは国土交通省のホームページに判別方法を示していますので、ご確認ください。
https://www.mlit.go.jp/road/yuryo/etc/security/pdf/beshi2.pdf

役員車の多くはリース契約の車両が多いので、数年おきに車両が変わるため、これらの問題の影響は少ないのではないかと思います。
購入車やマイカー所有者のかたは、一度確認してみてください。

それよりも気を付けていいただきたいのは、ETCカードの有効期限とカードの読み込みエラーと思います。
ETCカードは、3年間または5年間の有効期限となっています。大半は有効期限の前月に新しいカードが届きますので、きちんと交換をしましょう。
また、時々、読み込まないトラブルがあります。カードの挿入方法が間違えている場合やカード表面の汚れによるICチップ面の接触不良ですので、正しく車載器に挿入すること、ICチップが付いているコンタクト面を乾いたやわらかい布で拭くなどで解決します。
こんなところも役員ドライバーが確認・対応するところの1つと思います。
なお、ETCカードも金券の1つです。車両の持ち帰りの際には、挿しっぱなしにせず、取り出して手元に保管することも心掛けるようにしてください。

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