4月から値上げだってね、首都高速さん(ショーファーサービスのコラム2022.3.2)
もう、3月です。2021年度最後の月となりました。
桜の話題がちらほら、卒業シーズンですね。
また、4月に向けて、一部消費財の値上げの話も出ていますね。
その中で、首都高速道路も4月1日より料金の改定がされます。
料金改定の概要について
今回の改定の概要は
①長距離利用において上限価格の見直し
②大口・多頻度割引の拡充
③ETC車の深夜割引の導入
です。
https://www.shutoko.jp/fee/fee-info/2022fee/
一番影響すると思われるのが①の長距離料金の見直しです。
今回はこの部分に焦点を当てたいと思います。
大雑把にお伝えすると、ETC利用の場合、料金距離35.7㎞(1,320円)までは、従来の料金設定ですが、4月1日以降その距離を超えて走行する場合には、上限1,950円(料金距離55.0km)まで新たな料金が設定されるという内容です。
また、現金利用車も1,320円から1,950円に改定されます。
どのくらいの区間が対象になるかという例ですが
35.7kmならば、霞が関I.C.→湾岸線本牧ふ頭間
55.0㎞ならば、加平I.C→花之木I.C.間の距離に相当します。
結構、遠いですね。
なぜ改定を行うのか
今回の料金改定を行う理由について、首都高速道路のホームページ上では『都心部の通過交通をこれまで以上に抑制する』ためと発表されています。
確かに、三環状道路の整備に伴い都心環状線を走行する車両数は、数年前に比べて明らかに減少しました。しかしながら、まだ、ルートによっては首都高速道路を利用する方が割安となることもあります。
このことが都心部での渋滞の要因と考えた首都高速道路側が、周辺の有料道路との公平性の観点から今回の改定になったと説明しています。
個人的には、この理由のほかに、一部路線のリニューアル工事や新ルートの建設に関する財源の確保という理由もあるのではないかと考えています。
供用開始から半世紀以上経過している路線も全路線の20%以上を占め、老朽化が急速に進行しています。早急に更新を行う必要がありそのための財源を確保する目的で今回の改定に至ったと推測しています。
高度経済成長期から半世紀を過ぎ、数多くのインフラの老朽化と設備の更新が叫ばれている現状からすると、やむを得ないのかと思います。
料金改定後は・・・
役員運転手の業務を担うわたしたちショーファーサービスの運転士の多くも、普段から頻繁に首都高速を利用しています。
今回の改定に関して、首都高速だけで35.7㎞以上利用する場面は、それほど多くないため、料金面の影響は少ないのではないでしょうか。
一方で、交通量については変化がみられるのではないでしょうか。
今回の改定の目的が、都心部への通過車両の流入を抑制するためですので、中央環状線、外環道、圏央道の利用する車両が増えて、新たな渋滞箇所ができるかもしれません。
やはり、色々な媒体から常に新しい情報を入手して、ルートや所要時間について知識の更新をしていかなければならなさそうですね。
なお、今回のコラムを書くにあたり、首都高速の料金表を一部参考にしました。
https://www.shutoko.jp/~/media/pdf/responsive/customer/fee/fee-info/1904_pamphlet_fee_table.pdf
面白い発見があり
・初乗り料金(普通車で300円)は、0~4.3㎞だった。
・だいたい300mごとに10円ずつ上がる仕組みだった。
つまり4.3㎞以上55.0㎞までは、だいたい300mごとに10円ずつ、細かく加算されていく仕組みということです。
この料金表ですがあまりにも細かく設定されているため、特に区間ごとの距離・料金を調べる際には非常に目が辛かったです。
やはり高速道路の料金計算サイトは優秀だということにも気付かされました。